薬局はなぜ増え続けるのか、コンビニより多いのは飽和のしるしか?
薬局は2019年度末から2024年度末までの5年間で3,032施設増え、63,203施設になりました。コンビニエンスストアの56,054店(2025年末、日本フランチャイズチェーン協会の会員社)を上回る数で、それでも増加が続いています。
増え続ける背景には、薬局の商売の仕組みがあります。調剤の報酬は国が点数で決めるため薬局間の価格競争はなく、処方箋が発行される場所の近くに出店できれば収入を見込めます。診療所の隣や医療モールへの出店が続き、ドラッグストアも店内に調剤薬局を設けて処方箋を取り込んでいます。開設には都道府県の許可が必要ですが、参入そのものを制限する仕組みではありません。
ただし増加は都市部に偏っています。直近1年で東京は+98、神奈川は+68と増えた一方、18県では減少し、人口10万当たりでは佐賀の65.1施設に対して沖縄は39.4施設です。全国の総数は増えても、地方では減り始めた県があり、薬局の数を全国一律に「飽和」と言うことはできません。地方で薬局が減る背景は、経営主体の規模や後継者の状況とあわせて業界構造のページで扱います。