改定は大手チェーンと中小薬局のどちらに効くのか?
大手チェーンにとって、調剤基本料3ロ・ハにあった同一グループの店舗数300以上という要件がなくなったことは、店舗数だけで低い区分に置かれる不利の解消です。一方で、都市部の門前・医療モールへの新規出店には15点の減算が入り、処方箋の集中率(特定の医療機関に依存する門前薬局ほど高い)と受付回数で区分が決まるため、店舗網を広げる戦略のうち「診療所前への出店」は報酬上の優位を失います。大手が得意としてきた出店による成長の型に制度が直接手を入れた形です。
中小・個人の薬局にとっては、調剤基本料1の45点から47点への引上げと、調剤ベースアップ評価料・調剤物価対応料の新設が下支えになります。ただし後発医薬品調剤体制加算の撤廃は、加算を算定していた薬局の減収要因で、代わりの地域支援・医薬品供給対応体制加算は在宅対応や地域連携の実績を要件とするため、薬剤師の人数に余裕のない薬局ほど満たしにくい面があります。
つまり改定の効き方は「大手か中小か」ではなく、門前立地に依存しているか、地域の機能を持っているかで分かれます。大手でも面分業型の店舗と在宅対応の実績があれば増収要因が上回り、中小でも門前で後発品加算に頼っていた薬局には厳しい改定です。