なぜ食品スーパーで再編が進んでいるのですか?
薄い収益構造のもとで、規模の効率(規模の経済)を取りにいくためです。食品スーパーの営業利益率は全業界平均で1〜3%台と薄く、収益性の差は主に人件費の効率から生まれます。規模の大きい企業ほど、調達・物流・システムへの投資や本部機能の共同化によって、売上に対するコストを抑えられます。
そのため、地盤を持つ企業どうしが統合・連携して規模を確保する動きが進みます。仕入をまとめてコストを下げ、物流センターやシステムを共同で使い、プライベートブランドの開発力を高める——こうした効果が、単独で全国へ広げるよりも現実的な成長手段になります。
食品スーパーは生鮮食品の地域性が強く、全国を1社が寡占する構造にはなっていません。だからこそ、地盤を分けた企業が統合・連合して規模の効率を追う再編が、業界の中心的なテーマになっています。