食品スーパーの利益率はなぜ低いのですか?
粗利の段階では一定の利幅があるのに、本業の利益が薄いためです。年次統計(約300社の財務集計)では、2025年の粗利率(売上高総利益率)は約26.46%ですが、営業利益率は全業界平均で約1.38%にとどまります。
差を生む最大の要因は人件費です。労働分配率(粗利に占める人件費の割合)は約47.64%で、粗利のおよそ半分が人件費に充てられます。食品スーパーは、生鮮食品の加工や品出し、対面の接客に人手がかかる労働集約型の業態です。この人件費に、物流費・エネルギー費・地代家賃などの経費が加わるため、粗利は確保できても営業利益は薄く残ります。
つまり食品スーパーの薄利は、売価の安さだけでなく、人手を要する売場運営のコスト構造から生まれています。生鮮・惣菜の鮮度や品ぞろえという価値を、人件費をかけて支えている業態だといえます。