EVシフトで部品サプライヤーTier1-3はどう変わるか?
内燃機関車 (ICE) はエンジン関連部品4,000-5,000点を必要とする組立構造で、Tier1-3サプライヤー (デンソー・アイシン・愛三工業・武蔵精密・河西工業等の中小含む) が個別に競争力を持って供給してきました。電気自動車であるEVでは構造が大きく変わり、部品点数は約1/3 (1,500-2,000点) に減少し、中核は電池 (セル+モジュール+パック) +e-Axle (モーター+インバーター+減速機) +パワー半導体 (SiC・GaN) に集約されます。
Tier1の動向: デンソーは電動化投資を年率拡大しトヨタ系電動化の中核に位置づけ、アイシンはe-Axle量産拡大 (中国・欧州向け含む) で2030年に売上の30%を電動車両向けに引き上げる方向です。一方、エンジン部品依存度の高いTier2-3 (ピストン・バルブ・カムシャフト・燃料噴射系メーカー) は事業構造転換が課題で、3軸で再編が進行する見通しです。①電動車両向け新規部品開発 (バッテリーケース・モーターハウジング等) 、②Tier1への統合・買収、③異業種への転出、です。中国CATL・BYDのセル+電池モジュール優位への対抗策、ソフトウェア定義車であるSDVのソフトウェア競争への参入が、日本Tier1の中期競争軸として浮上しています。