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STAT DETAIL · OWNERSHIP & VEHICLE AGE

自動車の保有台数と平均車齢|都道府県・運送事業者・使用年数の構造【2026年版】

日本の自動車保有 (登録ベース、軽自動車含む) は 7862 万台 (2025年)。年間新車販売 442 万台 (登録+軽) の 約 18 倍 のストックが社会全体に蓄積されており、日本人の生活インフラとして機能しています。愛知 515 万台 / 埼玉 401 万台 / 東京 395 万台 が上位 3 都府県、引取車 (廃車・解体時に登録抹消された車両) の平均使用年数は 17.0 年 (2024年、2005 年の 12 年から +5.0 年長期化) で、買い替え周期の延伸トレンドが定着。貨物運送事業者は 63,127 者 (2022 年度) と物流インフラを支えています。

自動車保有合計 (2025年、登録+軽)
7862万台
年間販売 442 万台の約 18 倍のストック。買い替え周期 約 17.8 年
出典: JARC 都道府県別保有統計
首位 愛知県 (2025年)
515万台
全国シェア 6.5%、トヨタ本社所在地 + 工業集積で人口比に対する保有が高い
出典: JARC
引取車 平均使用年数 (2024年)
17.0
2005 年 12 年から +5.0 年。長期化トレンド継続
出典: JARC リサイクル統計
貨物運送事業者数 (2022年度)
63,127
1990 年規制緩和 (4 万者 → 6 万者) 後の中小事業者層が物流を支える
出典: 国交省 数字でみる自動車

全国の自動車保有台数の長期推移 (2004-2025年、登録車+軽自動車)

単位: 万台
02,0004,0006,0008,000040510152025
出典: JARC (自動車リサイクル促進センター) 都道府県別保有台数 (2004-2025年)
年度2004200520062007200820092010201120122013201420152016201720182019202020212022202320242025
値(万台7,4217,5027,5667,5837,5637,5307,5187,5157,5617,6097,6707,7087,7307,7667,7947,8147,8177,8327,8307,8497,8537,862
前年比+1.1%+0.8%+0.2%-0.3%-0.4%-0.2%-0.0%+0.6%+0.6%+0.8%+0.5%+0.3%+0.5%+0.4%+0.3%+0.0%+0.2%-0.0%+0.2%+0.1%+0.1%
読み解き

2004年の7421 万台から 2025年の 7862 万台へ、約 20 年で +6% に拡大。人口減局面に入ってからも保有台数は緩やかに増加しており、世帯あたり 1.5 台規模の地方圏需要 + 軽自動車普及 + 法人フリート増 が伸びを支えています。

近年は 7862 万台前後で頭打ち気味。年間新車販売 442 万台 (登録+軽) との比率から、買い替え周期は 約 17.8 年 に長期化しており、これがフロー (新車販売) の伸び抑制要因にもなっています。

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都道府県別 自動車保有台数 top15 (2025年、登録車+軽自動車)

単位: 万台15 カテゴリ・合計 4,639
0150300450600515愛知401埼玉395東京375神奈川364北海道359千葉358大阪332福岡289兵庫277静岡255茨城185長野184広島176新潟175群馬
出典: JARC 都道府県別保有台数 (2025年)
カテゴリ愛知埼玉東京神奈川北海道千葉大阪福岡兵庫静岡茨城長野広島新潟群馬
値(万台514.50401.20394.70375364.10358.60358.40332.20289.20277255185183.60176.10174.60
シェア11.1%8.6%8.5%8.1%7.8%7.7%7.7%7.2%6.2%6.0%5.5%4.0%4.0%3.8%3.8%
読み解き

首位 愛知 515 万台 / 2 位 埼玉 401 万台 / 3 位 東京 395 万台 で、上位 3 都府県で 全保有の 17% を占めます。愛知はトヨタ本社所在地 + 工業集積による法人保有 + 名古屋圏のモータリゼーション、埼玉・神奈川・千葉は東京通勤圏の世帯保有、東京は法人車両 + タクシー・物流が中心という地域特性。次いで北海道 364 万台 (面積広 + 公共交通弱い)、千葉・大阪・福岡が続きます。

世帯あたり保有率は地方圏で 1.4-1.5 台、首都圏で 0.5-0.7 台 という対比 (AIRIA 公表値) があり、地方圏では 軽自動車比率が 50% 超、都市部では 30% 程度という構造差も。地方では 1 世帯あたり「親 1 台 + 子 1 台 + 軽 1 台」というパターンも珍しくなく、買い物・通勤・送迎の生活インフラとして機能。一方、東京 23 区などでは公共交通網の発達で保有率が低く、月極駐車場代 (3-5 万円) も保有抑制要因。人口減 + 公共交通シフト + 若年層の車離れ が中長期で保有数を押し下げる方向に効きますが、地方圏の生活インフラ依存度は高く、急激な縮小は想定しにくい構造です。

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貨物自動車運送事業者数の長期推移 (1975-2022年度)

単位:
020,00040,00060,00080,0007580859095000510152022
出典: 国土交通省 「数字でみる自動車」 貨物自動車運送事業者数 (1975-2022年度)
年度197519761977197819791980198119821983198419851986198719881989199019911992199319941995199619971998199920002001200220032004200520062007200820092010201120122013201420152016201720182019202020212022
値(31,14631,98532,64633,30733,99434,63335,14635,52735,92136,06336,59437,26237,93338,72139,55540,07241,05342,30843,45045,01546,63848,62950,48152,11954,01955,42756,87158,14659,52961,04162,05662,56763,12262,89262,71262,98963,08262,93662,90562,63762,17662,27662,46162,06862,55162,84463,25263,127
前年比+2.7%+2.1%+2.0%+2.1%+1.9%+1.5%+1.1%+1.1%+0.4%+1.5%+1.8%+1.8%+2.1%+2.2%+1.3%+2.4%+3.1%+2.7%+3.6%+3.6%+4.3%+3.8%+3.2%+3.6%+2.6%+2.6%+2.2%+2.4%+2.5%+1.7%+0.8%+0.9%-0.4%-0.3%+0.4%+0.1%-0.2%-0.0%-0.4%-0.7%+0.2%+0.3%-0.6%+0.8%+0.5%+0.6%-0.2%
読み解き

1975 年 31,146 者 → 2022 年度 63,127 者 と約 50 年で 2.0 倍 に拡大。最大の構造変化は 1990 年 12 月の物流二法施行 (規制緩和) で、参入要件の大幅緩和により中小事業者の新規参入が一気に進みました。2022 年度の内訳は一般 57,749 者 (91%) / 霊柩 4,755 者 / 特積 314 者 / 特定 309 者 で、一般運送事業者が圧倒的多数。

近年は 2018-2021 年度に 6.2 万者 → 6.3 万者で増加局面 にあったものの、2022 年度はわずかに減少 (63,127 者)。2024 年問題 (働き方改革関連法による時間外労働上限規制) と燃料費高騰 + 運転手不足が中小事業者を圧迫しており、M&A による業界集約が進む可能性 が中期論点。日本の物流コスト (GDP 比 6%+) は先進国比較でも高く、2024 年問題下での輸送効率化が国家的課題となっています。

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廃車時 (引取車) の平均使用年数の推移 (2005-2024年度)

単位:
051015200510152024
出典: JARC 自動車リサイクル統計 引取車平均使用年数 (2005-2024年度)
年度20052006200720082009201020112012201320142015201620172018201920202021202220232024
値(1212.4012.901313.4013.2013.7014.1014.3014.6014.9015.2015.3015.5015.601616.4016.5016.7017
前年比+3.3%+4.0%+0.8%+3.1%-1.5%+3.8%+2.9%+1.4%+2.1%+2.1%+2.0%+0.7%+1.3%+0.6%+2.6%+2.5%+0.6%+1.2%+1.8%
読み解き

2005 年 12 年 → 2024 年 17.0 年 と 20 年で +5.0 年 (+42%) に長期化。買い替え延期の主因は (1) 新車単価の上昇 (登録車平均 350 万円台、軽でも 200 万円台 + EV では 400-500 万円)、(2) 可処分所得の停滞 (実質賃金 30 年横ばい)、(3) 車両品質の向上 (HEV 普及で 15 万 km 超走行も問題なし)、(4) 2 台目・3 台目保有の増加 (世帯保有率上昇で 1 台目への買い替え圧力が低下) が並列。

オークション流通台数 (中古車市場活性度) は 755 万台 (2024 年度) で安定推移、中古登録 650 万台と、新車販売 442 万台の 約 1.5 倍 が中古市場を介して取引されています。中古車輸出も増加し (中古車市場と海外輸出ページを参照)、海外需要が国内中古車価格を下支え。買い替え長期化は中古車価格の下支えと整備需要の継続 という形で関連業界に波及し、整備業 9 万社の収益基盤を支える構造になっています。

主要論点

平均車齢長期化で買い替え需要は減るか?

2024 年の引取車平均使用年数 17.0 年は、2005 年 12 年から +5.0 年に長期化。保有 7862 万台 ÷ 新車販売 442 万台 = 買い替え周期 約 17.8 年 という計算上のサイクルからも、買い替え圧力の低下は明確。要因は新車単価上昇 + 所得停滞 + HEV 普及による車両長寿命化が複合して効いています。

中長期では: (1) EV シフトで車両単価がさらに上昇 (純 EV は 400-500 万円台、軽 EV でも 250-300 万円) し、買い替え延期がさらに進む可能性、(2) 一方で HEV から純 EV への切替需要 が新たな買い替え誘因となる可能性、(3) 政府の 買い替え促進補助金 (CEV 補助金、エコカー減税) の継続、(4) 保有 7862 万台の高齢化 により安全 (運転支援機能搭載) を理由とした買い替えが主流化、— が複合し、年間販売 400-450 万台レンジでの安定推移が中期 5 年程度の見通しです。

都道府県別の保有格差は今後どう変わるか?

2025 年は愛知 515 万 / 埼玉 401 万 / 東京 395 万 の上位 3 都府県で全保有の 17% を占めます。一方で、地方圏は世帯あたり保有率 1.4-1.5 台 vs 首都圏 0.5-0.7 台 (AIRIA 公表値) という大きな格差が存在。地方圏の生活インフラとしての車保有 (買い物・通勤・送迎・公共交通の代替) は、人口減でも世帯数が緩やかに減るだけで急激には縮小しません。

中長期論点: (1) 地方圏の人口減 (年率 ▲0.6%) で保有数も緩やかに減少、(2) 一方 公共交通網の縮小 (路線バス廃止・JR ローカル線維持困難) で逆に車依存が強化、(3) 若年層の車離れ + 高齢者の免許返納 が都市部で顕著、(4) シェアリング・カーリース普及 で「保有」から「利用」へのシフト。都市部 + 高齢化進行県 (秋田・島根等) で保有が縮小、地方核都市・大都市圏 (愛知・埼玉) は維持 という二極化シナリオが中期 5-10 年の構図と想定されます。

高齢ドライバー問題と免許返納で保有は減るか?

日本は世界最速の高齢化進行国で、75 歳以上のドライバーが急増中。高齢ドライバーの人身事故率の高さ (警察庁 運転免許統計) と、運転免許返納制度の浸透 で 70 代-80 代の免許返納が年 30-40 万人規模に達しています。一方、地方圏では免許返納後の生活手段が限られる (公共交通縮小・買い物難民) ため、返納をためらう高齢者も多い構造的二律背反。

中長期では: (1) 自動運転 L2-L3 普及 で高齢者でも運転継続が可能になり、保有数が維持される可能性、(2) MaaS / 自動運転シャトル の地方展開で「保有 → 利用」シフトが進むシナリオ、(3) MaaS 投資の遅れ が地方では返納抑制要因として効くシナリオ、(4) 保有 7862 万台 → 7,500-7,800 万台への緩やかな減少 が大手民間予測の中央値。高齢ドライバー問題の解は技術 (自動運転) と社会システム (MaaS) の両方で進む必要 があり、日本の地方インフラ存続にも直結する論点です。

中期見通し

近未来 1-2 年

2026-2027 年は保有 7862 万台規模が維持され、新車販売 400-450 万台 + 中古登録 650 万台が並走する構図が継続。引取車平均使用年数は 17-17.5 年に微増、買い替え周期延伸トレンドが続く見通し。地方圏の生活インフラ需要が保有を下支え。

中長期 3-5 年

2028-2030 年は高齢ドライバー人口の増加と免許返納の進展で、保有 7862 万 → 7,500-7,800 万台への緩やかな減少シナリオ。一方、軽 EV 普及 + 自動運転 L2-L3 での高齢者運転継続が下支え要因。「保有 → 利用」シフト (カーリース・サブスク) は法人 + 都市部から進み、保有台数の絶対値が見かけ上減少しても利用人口は維持される構造に。

関連業界への波及

保有 7862 万台は整備業 (約 9 万社)・車検 (年 3931 万台規模) ・自動車保険 (4.48 兆円)・燃料 (ガソリン年 5,000 万 kL) ・カーリース (287 万台) の巨大エコシステムの基盤。買い替え長期化は新車販売を抑制する一方、整備・車検需要を伸ばす要因として作用。地方圏では車保有 = 生活継続という構造が、人口減・若年層流出を止める社会インフラ機能として再評価されつつあります。

よくある質問

日本の自動車保有台数は?
2025 年で約 7862 万台 (登録車 + 軽自動車、JARC 都道府県集計)。年間新車販売 442 万台の約 18 倍がストックとして社会に存在し、買い替え周期は約 17.8 年に長期化。
都道府県別の保有上位は?
2025 年トップ 5 は 愛知 515 万 / 埼玉 401 万 / 東京 395 万 / 神奈川 375 万 / 北海道 364 万。上位 3 都府県で全保有の 17%。
平均車齢・使用年数は?
2024 年の引取車平均使用年数は 17.0 年 (廃車・解体時の使用年数)。2005 年の 12 年から +5.0 年に長期化、新車単価上昇 + 所得停滞 + 車両品質向上が要因。
貨物運送 (トラック) 事業者数は?
2022 年度で 63,127 者 (国交省「数字でみる自動車」)。1975 年の 31,146 者から 2.0 倍に拡大。1990 年規制緩和後の中小事業者層が物流コストを支える構造です。
世帯あたりの保有率は?
地方圏は 世帯あたり 1.4-1.5 台、首都圏は 0.5-0.7 台 (AIRIA 公表値)。地方では「親 + 子 + 軽」の 3 台保有も一般的、都市部では公共交通網の発達と駐車場代 (月 3-5 万円) が抑制要因です。
データ出典
出典: 自動車検査登録情報協会 (AIRIA) / 自動車リサイクル促進センター (JARC) 都道府県別保有・自動車リサイクル統計・平均使用年数 (2025 年確定値) / 国土交通省「数字でみる自動車」貨物自動車運送事業者数・車両数 (2022 年度確定値)
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