国内4輪販売 約440万台市場の頭打ちはいつから本格化するか?
直近4年 (2022-2025) の国内4輪販売は439-478万台のレンジで推移しており、特殊事情 (認証不正の出荷停止) を除けば年率▲1-2%の緩やかな縮小トレンドが見えます。中長期では人口減、若者の運転免許保有率低下 (警察庁 運転免許統計で25-34歳保有率の長期低下が観察されている) 、シェアリング普及、公共交通シフトの構造要因が積み重なり、2030年代に400万台割れシナリオも視野に入ります。
供給側でも、EV単価上昇、半導体・電池の制約 (生産能力の上限) が販売量を抑える方向に働く可能性があります。一方で、地方圏では軽自動車を中心に保有8,200万台のストック維持需要があり、買い替え周期の長期化 (平均車齢9.4年) と相殺する構造です。
業界戦略への示唆: 短期的な販売台数のレンジ変動より、構造的縮小がいつ顕在化するかがOEMの中期事業計画の前提を左右します。販売チャネル (約1.5万拠点のディーラー網) の収益悪化が先に観察される傾向があるため、ディーラーの大型化・統合の動きは需要側変化の先行指標になり得ます。事業企画担当者にとっては、販売台数の絶対値だけでなく、OEMの収益構造変化や販売店数の動きを併せてウォッチする視点が中期的に重要になります。