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自動車の国内販売台数の推移|登録車・軽・輸入車の内訳とメーカー別シェア【2026年版】

日本国内の新車販売 (年間) は登録車 (乗用+商用、軽自動車を除く) 286 万台 + 軽四輪 (乗用+貨物) 156 万台 = 計 442 万台、これに輸入車 (海外ブランド + 国産メーカーの海外生産分) 32 万台を加えると 474 万台規模。軽自動車が販売の約 3 分の 1 (35%) を占める基幹セグメントで、各セグメントで上位社が大半シェアを占めます (登録車市場のトヨタ 49% / 軽四輪市場のスズキ 38% / 輸入車市場の Mercedes-Benz 17%)。 近年の販売推移、メーカー別構造、輸入車市場の構成までを整理します。

年間販売 (登録+軽)
442万台
2024年通年。輸入車 32 万台を加えると 474 万台
出典: 自販連 + 全軽自協
年間 登録車販売
286万台
2024年通年、乗用+商用 (軽除く)。トヨタ寡占 49%
出典: 自販連 (JADA)
年間 軽四輪販売
156万台
2024年通年、乗用+貨物 (660cc以下)。新車販売の 35% を占める
出典: 全軽自協
年間 輸入車登録
32万台
2024年通年、海外ブランド+国産の海外生産分。登録車内シェア 11.2%
出典: JAIA

国内4輪 年間販売台数の推移 (2022-2025)

単位: 万台
登録車 (乗用+商用)軽四輪 (乗用+貨物)輸入車
015030045060045122508234742449225
出典: 自販連 (JADA) メーカー別販売台数 + 全国軽自動車協会連合会 (全軽自協) 軽四輪販売台数 + 日本自動車輸入組合 (JAIA) 輸入車登録台数 (2024年通年確定値)
年度2022202320242025
登録車 (乗用+商用)万台256303286290
軽四輪 (乗用+貨物)万台164174156167
輸入車万台31313235
合計(万台451508474492
前年比+12.6%-6.7%+3.8%
読み解き

直近 4 年で国内 4 輪販売 (登録 + 軽 + 輸入) は 451-509 万台のレンジ で推移。2023 年が直近ピーク (509 万台) で、半導体不足解消による生産正常化が販売を押し上げました。 2024 年は 前年比 -6.8% に減少。認証不正問題によるダイハツの出荷停止 (2023 年末-2024 年) が軽四輪の落ち込みに直結し、登録車・軽合算で約 36 万台の減少。2025 年は 457 万台 (登録 + 軽) で持ち直し基調。

輸入車は 4 年間 31-35 万台のレンジ で推移し、登録車全体の 11.2% を占めます。円安による輸入車価格上昇圧力にも関わらず、Mercedes-Benz / BMW / Audi 等の欧州プレミアムブランドが堅調を維持。中国 EV ブランド (BYD 等) の参入も新たな競争軸として注目されています。

登録車 (乗用+商用) のメーカー別 年間販売台数 (2024年)

単位: 万台12 カテゴリ・合計 253
037.575113150141トヨタ33ホンダ27日産13スズキ9マツダ9SUBARU7いすゞ4日野4三菱3三菱ふそう2ダイハツ1UDトラックス
出典: 自販連 (JADA) メーカー別販売台数 (2024年通年確定値)
カテゴリトヨタホンダ日産スズキマツダSUBARUいすゞ日野三菱三菱ふそうダイハツUDトラックス
値(万台14133271399744321
シェア55.7%13.0%10.7%5.1%3.6%3.6%2.8%1.6%1.6%1.2%0.8%0.4%
読み解き

登録車 286 万台のうち、トヨタが 141 万台 (シェア 49.3%) で突出。2 位ホンダ 33 万台、3 位日産 27 万台、4 位スズキ 13 万台が続き、上位 3 社で約 70% を占めます。トヨタ単独で登録車の半数近く という極端な寡占構造は世界の自動車業界でも稀有な水準です。

商用車 OEM (いすゞ 7 万 / 日野 4 万 / 三菱ふそう 3 万 / UD 1.0 万) は乗用車 OEM とは独立した競争領域で、トラック・バスの専業構造を形成。輸入車の登録車内シェア 11.2% も別軸として無視できない位置付けで、輸入ブランド別構成は §6 で詳述します。

軽四輪 (乗用+貨物) のメーカー別 年間販売台数 (2024年)

単位: 万台8 カテゴリ・合計 156
01530456059スズキ35ダイハツ29ホンダ19日産7三菱4マツダ2トヨタ1スバル
出典: 全国軽自動車協会連合会 (全軽自協) 軽四輪販売台数 (2024年通年確定値)
カテゴリスズキダイハツホンダ日産三菱マツダトヨタスバル
値(万台593529197421
シェア37.8%22.4%18.6%12.2%4.5%2.6%1.3%0.6%
読み解き

軽四輪 156 万台はスズキ・ダイハツ・ホンダの 3 強で約 79% を寡占 する構造。スズキ 59 万台 (37.9%) が首位で、Wagon R / Hustler / Spacia 等の軽乗用が中核。ダイハツは 35 万台で、認証不正による出荷停止からの段階再開 (2024 年) を経て回復途上。

軽の市場構造は登録車と異なり、スズキ・ダイハツ という軽専業優位 が特徴。登録車市場で寡占的なトヨタは軽では 1.6 万台と限定的、日産 19 万 / 三菱 7 万 (アライアンス共同開発の eK / デイズ 系) が中位、ホンダ 29 万 (N-BOX 単一車種で軽トップ) という分布です。軽の規格 (660cc) と税優遇が地方圏の生活インフラを支え、販売台数で 3 分の 1 を占める 構造は世界に例を見ません。

輸入車のブランド別 年間登録台数 (2024年、上位10ブランド)

単位: 万台10 カテゴリ・合計 24.4
01.534.565.3Mercedes-Benz4.5Honda3.5BMW2.3VW2.1Audi1.7BMW MINI1.4Nissan1.4Toyota1.2Volvo1Mazda
出典: 日本自動車輸入組合 (JAIA) 輸入車登録台数 (2024年通年確定値)
カテゴリMercedes-BenzHondaBMWVWAudiBMW MININissanToyotaVolvoMazda
値(万台5.304.503.502.302.101.701.401.401.201
シェア21.7%18.4%14.3%9.4%8.6%7.0%5.7%5.7%4.9%4.1%
読み解き

重要な前提: ここでいう「輸入車」とは「日本国外で生産された車両 (= 海外ブランド + 国産メーカーの海外工場製モデル) 」を指します。 そのため top 10 には Honda / Nissan / Toyota / Mazda のような国産ブランドも、北米・タイ工場で生産されて日本に輸入されたモデルとして登場します。 輸入車 32 万台の上位 10 ブランドは 欧州ブランドが過半 を占めます。Mercedes-Benz 5.3 万台 (シェア 16.6%) が首位、BMW 3.5 万 + BMW MINI 1.7 万の BMW グループで合計 5.2 万台、VW 2.3 万 + Audi 2.1 万の VW グループで合計 4.4 万台と、ドイツ系プレミアムブランドが市場を主導。

日系の逆輸入も上位: Honda 4.5 万 (北米生産モデル中心)、Nissan 1.4 万、Toyota 1.4 万 が top 10 入り — これらは海外工場で生産された日本ブランド車が「輸入車」として登録されているケースです。輸入車市場は登録車内シェア 11.2% で安定推移しており、プレミアム価格帯への偏りが日本市場の特徴です。

このグラフに関連するトピック

主要論点

国内 4 輪販売 約 440 万台市場の頭打ちはいつから本格化するか?

直近 4 年 (2022-2025) の国内 4 輪販売は 439-478 万台のレンジ で推移しており、特殊事情 (認証不正の出荷停止) を除けば年率 ▲1-2% の緩やかな縮小トレンドが見えます。中長期では人口減・若者の運転免許保有率低下 (警察庁の運転免許統計で 25-34 歳保有率の長期低下が観察されている)、シェアリング普及、公共交通シフトの構造要因が積み重なり、2030 年代に 400 万台割れシナリオ も視野に入ります。

供給側でも、EV 単価上昇・半導体・電池の制約 (生産能力の上限) が販売量を抑える方向に働く可能性。一方で、地方圏では軽自動車を中心に保有 8,200 万台のストック維持需要があり、買い替え周期の長期化 (平均車齢 9.4 年) と相殺する構造。

業界戦略への示唆: 短期的な販売台数のレンジ変動より、構造的縮小がいつ顕在化するかが OEM の中期事業計画の前提を左右します。販売チャネル (約 1.5 万拠点のディーラー網) の収益悪化が先に観察される傾向があるため、ディーラーの大型化・統合の動きは需要側変化の先行指標になり得ます。事業企画担当者にとっては、販売台数の絶対値だけでなく、OEM の収益構造変化や販売店数の動きを併せてウォッチする視点が中期的に重要になると考えられます。

EV / 軽 EV シフトは国内販売のメーカーシェアをどう変えるか?

経産省 機械統計によれば現状、純 EV+FCV の国内乗用車生産シェアは 2.4% と極めて低位、HEV+PHEV が 48% で過渡期にあります。HEV 主導の日本市場ですが、軽 EV (日産サクラ・三菱 eK X EV)、輸入 EV (Tesla / BYD / Mercedes EQ / BMW i 系)、国産 OEM の 2030 年 EV 投入計画 (トヨタ 350 万台 / ホンダ 200 万台規模の目標を各社が公表) が並走しています。

メーカー別シェアへの影響は 3 つの軸: (1) 軽 EV 普及で軽専業 (スズキ・ダイハツ) が脅かされるか — 日産サクラの伸びが軽の構造を変えるか、(2) 輸入 EV (Tesla / BYD 等) で国産優位が崩れるか — 中国 EV メーカーの参入、(3) 国産 OEM の EV 投入で構造転換が起きるか — トヨタ HEV vs 純 EV 投資のバランス。

業界戦略への示唆: 国産 OEM の 2030 年 EV 投入計画 (トヨタ 350 万・ホンダ 200 万) は世界 EV 市場規模との対比で野心的な目標であり、達成度合いが業界の電動化進捗を測る指標になります。軽 EV (日産サクラ / 三菱 eK X EV) は地方圏の保有構造を変える可能性があるカテゴリで、ホンダ N-VAN e: や中堅 OEM (スズキ・ダイハツ) の参入動向が今後の注目点と言えます。充電インフラ (現状約 1 万基、目標 30 万口) の整備ペースは、軽 EV を含めた純 EV 普及の制約条件になり得ます。

販売チャネルの構造変化 (ディーラー → リース・サブスク) はどこまで進むか?

リース事業協会の集計によれば、カーリース (= 月額料金を支払って一定期間自動車を利用する契約形態) の保有は 2025 年 3 月末で 287 万台、国内保有 8,200 万台の 3.5% でまだ普及初期。直近 +1-2% の安定成長で、法人フリート中心から個人カーリースの台頭が進んでいます。サブスク (KINTO / Honda Total Care / 日産 ClickMobi 等、月額契約で短期・乗換可能なサービス) の累計契約数も拡大、新車販売台数という従来 KPI が「保有モデル」前提だが、利用モデルが広がると業界 KPI の捉え方が変わります。

中長期での影響: (1) ディーラー網 (約 1.5 万拠点) の収益構造の変化 — 販売差益依存からサービス収益・サブスク手数料へ、(2) OEM の収益源転換 — 販売差益から サブスク・コネクテッド・OTA 課金へ、(3) 業界 KPI の再定義 — 新車販売台数 vs 利用ユーザー数、(4) 個人カーリースの普及スピード — 米欧 (リース比率 30-50%) との差は縮まるか。

業界戦略への示唆: 個人カーリース・サブスクの普及は米欧 (リース比率 30-50%) と比較して日本では初期段階にあり、その伸び率や水準の見極めが業界 KPI 設計の前提に影響します。EV 化との同時進行ではサブスク型 (高額車両 + 次世代モデルへの乗換需要) と相性良く伸びる可能性があり、ディーラー網 (約 1.5 万拠点) の収益構造もそれに伴って変化していくと見られます。新車販売台数だけでなく「保有ベースの収益率」を業界 KPI に組み込む視点が、中期戦略の検討では有用になりつつあります。

中期見通し

2024 年の認証不正による出荷停止は 3 層合算で約 39 万台の販売減 を引き起こしました。2026-2027 年はこの一過性ショックからの回復局面 で、ダイハツの生産再開と半導体・電池サプライチェーンの正常化が販売を底支えします。新車販売は 442 万台 (登録 + 軽) を起点に 452-472 万台のレンジで回復、業界はひとまず「景気循環の谷」を脱したと判断されるでしょう。ただ、この回復はあくまで認証不正の特殊事情の解消によるもので、業界の構造的トレンド (人口減、若者車離れ) は依然として下押し圧力として残っています。

2028-2030 年が業界の本当の分岐点 です。3 つの構造変化が同時進行: (1) 25-34 歳層の人口減 + 免許保有率低下による 絶対需要の縮小 (基準シナリオで年率 ▲1-2%、悲観で ▲2-3%)、(2) 国産 OEM の 2030 年 EV 目標 (合計 500 万台超) と充電インフラ (1 万 → 30 万口) の整備ペースの 不整合リスク で純 EV 比率が中央値 5-8% に止まる可能性、(3) 個人カーリース・サブスクが法人フリート級の普及 (保有 5%+) に到達、ディーラー網 1.5 万拠点の収益構造が販売差益依存から大きく変質。この 3 要素が重なる時、新車販売は 398-420 万台への漸減シナリオ が中央値となり、OEM 9 社の競争構造に再編圧力が掛かります。

2030 年以降は「販売台数」ではなく「保有ベース収益」が業界の競争軸 になります。474 万台規模の新車市場は ディーラー網 (約 1.5 万拠点)、整備業 (JASPA 加盟 約 9 万社)、自動車保険 (任意保険 4.48 兆円)、カーリース (287 万台) という巨大アフターマーケットを支えており、保有 8,200 万台が継続して回ることで業界全体が成立しています。販売台数の縮小は新車利益を圧迫しますが、EV 化 + 保有→利用シフトで「車検 + 整備 + 充電 + 損害保険 + ソフトウェア課金」の保有期間収益 (LTV) が伸びる ため、業界の真の成長指標は新車販売台数から「保有ユーザー 1 人あたり ARPU」に移ります。事業企画・戦略担当者は 2027-2028 年から KPI の再設計が必要になるでしょう。

よくある質問

日本の新車販売台数はどれくらいですか?
2024 年の国内 4 輪新車販売は 442 万台 (登録車 286 万 + 軽四輪 156 万) で、別途輸入車登録が 32 万台あります。直近 4 年 (2022-2025) は登録 + 軽合算で 420-478 万台のレンジで推移し、認証不正問題の影響を除けばほぼ横ばい。
登録車・軽・輸入車の比率は?
2024 年の構成は 登録車 65% / 軽四輪 35% (登録 + 軽合計に対する比率) で、登録車の中に 輸入車 11.2% が含まれます。軽が販売の 3 分の 1 を占める構造は世界的に稀で、税優遇 + 規格 (660cc) + 地方圏の生活ニーズが背景。
メーカー別シェア 1 位は?
登録車では トヨタ 141 万台 (49.3%) が突出、軽では スズキ 59 万台 (37.9%) が首位。輸入車では Mercedes-Benz 5.3 万台 (16.6%) が首位です。登録車と軽でトップ企業が異なるのが日本市場の特徴。
2024 年に販売が減った理由は?
2024 年の登録 + 軽合算は前年比 -6.8% で、主因は 2023 年末から続いたダイハツの認証不正による出荷停止。軽四輪販売を押し下げました。2025 年 (現在) は段階再開を経て持ち直し基調にあり、構造的な縮小傾向ではなく一時的な特殊要因です。
輸入車で人気の高いブランドは?
2024 年の輸入車 top 5 は Mercedes-Benz / Honda (北米生産逆輸入) / BMW / VW / Audi の順。ドイツ系プレミアムブランド (Mercedes / BMW / VW / Audi) で輸入車市場の過半を占め、Volvo / Jeep / Porsche も top 10 入り。
データ出典
出典: 自販連 (JADA) メーカー別販売台数 / 全国軽自動車協会連合会 (全軽自協) 軽四輪販売台数 / 日本自動車輸入組合 (JAIA) 輸入車登録台数 (いずれも月次 / メーカー別、2024 年通年確定値) / 自動車検査登録情報協会 (AIRIA) 自動車保有 / 警察庁 運転免許統計
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