なぜリース会社は航空機や海外へ多角化するのか?
背景には、国内のリース市場の成熟があります。リース取扱高はバブル期をピークに縮小し、設備投資に占めるリースの割合も低下してきました。物件を貸して金利を得る従来の事業は伸びが期待しにくく、調達金利の上昇局面では利ざやの確保も難しくなります。
そこで大手各社は、物件のリースで培った与信・資産評価・資金調達の力を生かし、より高い収益が見込める領域へ事業を広げてきました。世界的に需要が伸びる航空機、成長する海外市場、脱炭素で投資が増える環境・エネルギーなどです。リースという枠を超え、事業に投資して育てる事業投資へ軸足を移す動きも、オリックスを筆頭に進んでいます。
多角化の方向は出自によって異なり、独立系・銀行系・商社系がそれぞれの強みに合わせて成長領域を選んでいます。