リース取扱高はなぜバブル期から縮小したのか?
リース取扱高は、1991年度の8兆8,016億円をピークに長期的に縮小し、2024年度は5兆847億円とピークの約6割の水準です。背景には、設備投資のあり方の変化と会計制度の影響があります。
第一に設備投資の自己資金化です。日本企業の手元資金が潤沢になり、設備を借りるよりも自己資金や低利の借入で持つ傾向が強まりました。第二に設備のソフトウエア・サービス化で、かつてリースの中心だった大型のIT機器やオフィス機器が、クラウドやサブスクリプションへ移行しました。
第三に会計制度の変化です。2008年度の会計基準改正でファイナンスリースが原則として資産計上(オンバランス)に変わり、貸借対照表に載せずに済むというリースの利点が薄れました。これらが重なり、設備投資に占めるリース比率は2002年度の8.44%から4.34%へと半分以下になっています。