ファイナンス・リースとオペレーティング・リースは、結局何が違うのか?
両者の違いは、物件の経済的な実態を借り手と貸し手のどちらが引き受けるかにあります。ファイナンス・リースは、中途解約ができず、借り手がリース料総額で物件価格をほぼ負担するフルペイアウトの取引で、経済的には物件を分割払いで購入するのに近い形です。物件の所有権が借り手に移ると認められるかどうかで、所有権移転と所有権移転外に分かれます。
一方、オペレーティング・リースは、貸し手が期間終了後の残価を見込んでリース料を設定するため、借り手の負担は物件価格の一部にとどまり、中途解約の条件も比較的柔軟です。物件の価値の変動という残価リスクを貸し手が負う点が、最大の違いです。
なお、新しいリース会計基準のもとでは、借り手の会計処理はこの種類の違いによらずおおむね共通になります。種類の違いが最も明確に表れるのは、貸し手側の会計処理と、残価リスクを誰が負うかという経済的な実態の面です。