なぜ土木投資は半分以下まで減り、その後戻したのか?
土木建設投資は1995年度の約38兆円をピークに、2012年度の約17.6兆円までピークの半分以下に縮小しました。背景には、1990年代後半以降の財政再建のもとで公共事業が抑制の対象となり、政府の土木投資が大きく絞られたことがあります。政府投資はピークの約29.5兆円から2012年度には約13.3兆円まで落ち込みました。
流れが変わったのが2010年代です。東日本大震災(2011年)や相次ぐ豪雨・地震を受けて、防災・減災とインフラ老朽化への対応が政策課題となり、国土強靱化の取り組みが進みました。5か年加速化対策などの集中的な投資により、政府投資は下げ止まって持ち直し、土木建設投資は2020年度以降26兆円台で推移しています。
もっとも、回復した水準もピークには遠く及びません。政府投資は2025年度でピークの約6割です。財政制約が続くなかで、老朽化するインフラの維持・更新にどう予算を配分するかが、今後の市場規模を左右する構造になっています。