なぜ建設コンサルタントは公共発注に依存するのか?
建設コンサルタント上位50社の受注高のうち、約77.7%が公共発注です(2025年度)。この高い公共比率は、建設コンサルタントが扱う仕事の性質によるものです。
道路・河川・橋梁・上下水道などの社会資本は、多くの人が共同で使う公共財であり、その整備や維持管理の発注者は国・自治体・公的機関に集中します。民間が発注する建築物の設計は建築設計事務所などが担うことが多く、社会資本の調査・設計は公共が主な発注者となります。このため、建設コンサルタントの受注は構造的に公共が中心になります。
公共依存は、受注が公共投資の方針に左右されることを意味します。予算が増えれば受注は増えやすく、逆に緊縮されれば影響を受けます。近年はインフラ老朽化対策で需要が底堅い一方、この安定を活かしつつ、民間や海外の受注をどう広げるかが各社の課題です。