なぜ電気工事の需要は今後も広がると見られるのか?
電気工事の需要が広がる最大の理由は、社会全体で電気を使う量と場面が増えていることです。これまで石油やガスを使っていた設備が電気で動くものに置き換わり(電化)、脱炭素の流れで再生可能エネルギーの導入が進み、デジタル化でデータセンターのように電力を大量に使う施設が増えています。電気を使う場面が増えるほど、その電気を安全に供給・分配・制御する工事が必要になります。
具体的には、再生可能エネルギーの系統接続、データセンター・半導体工場の電気設備、EV充電インフラ、送配電網の更新、ビル・工場の電化といった要因が、それぞれ電気工事の需要を生み出しています。これらは一時的な需要ではなく、電化と脱炭素・デジタル化という構造的な流れに根ざしているため、中長期にわたって続くと見られます。
ただし、これは発電設備や機器そのものの市場ではなく、電気を扱う「工事」の需要である点が重要です。電気工事業の完成工事高が設備工事業のなかで最大であるのも、こうした電気を使う場面の広がりを映しています。