「電気工事士」と「電気主任技術者」は何が違うのか?
もっとも混同されやすいのが、電気工事士と電気主任技術者の違いです。電気工事士は「工事を行う人」の資格で、電気工事士法に基づき、配線や電気設備の施工に携わるために必要です。第二種は住宅など一般用の設備、第一種はそれに加えて工場・ビルなどの自家用の設備の工事を行えます。
一方、電気主任技術者は「設備の保安を監督する人」の資格で、電気事業法に基づきます。通称「電験」と呼ばれ、一定規模以上の電気設備を持つ事業場で、その設備が安全に保たれるよう監督する役割を担います。工事そのものを行う資格ではなく、設備の保安を統括する立場です。
つまり、電気工事士が現場で工事を「行う」のに対し、電気主任技術者は設備の保安を「監督する」という、役割の違いがあります。両者は別の法律に基づく別の資格で、求められる場面も異なります。この区別を押さえることが、電気工事に関わる制度を理解する出発点になります。