なぜ設備工事業の完成工事高は伸びているのか?
設備工事業の完成工事高は、令和2年度の32兆1,140億円から令和4年度までは横ばいでしたが、令和5年度・令和6年度に伸び、令和6年度は38兆481億円と令和2年度以降で最も高い水準となりました。とりわけ機械器具設置工事は前年度比11.5%増と伸びが続いています。
背景には、半導体工場やデータセンターの建設、都市再開発などの旺盛な設備投資があります。半導体工場やデータセンターは、高度な空調・クリーンルーム・電源・配管設備を必要とし、これらの施工が設備工事の需要を押し上げています。加えて、資材費や労務費の上昇が請負金額に反映され、金額ベースの完成工事高を押し上げる面もあります。
一方で、設備工事の需要は建設投資全体の動向に左右されます。半導体・データセンターの投資が一巡した後の需要をどう確保するかが、中長期の論点です。