建築設備サブコン5社 — 半導体・データセンター需要で総じて増益
建築設備サブコンは、建物の空調・給排水衛生などを施工する専門工事会社で、多くは元請の総合建設会社(ゼネコン)の下で工事を担います。最大手の高砂熱学工業は、令和7年度(2026年3月期)の連結売上が4,239億円(前年比+11.1%)、純利益375億円(同+35.6%)と、売上・利益とも過去最高を更新しました(同社短信)。半導体工場やデータセンターのクリーンルーム空調に強みを持ち、旺盛な設備投資を取り込んでいます。ROEは19.2%、自己資本比率は55.0%です。
大気社は連結売上2,861億円と高砂熱学に次ぐ規模ですが、空調設備に加えて自動車工場向けの塗装システム(塗装プラント)を事業の柱に持ち、海外比率が高いのが特徴です。純利益は156億円(前年比+41.4%)と伸びた一方、ROEは10.1%と5社では低めで、事業構成が他の空調専業と異なるため、単純な横並びには注意が要ります。ダイダンは空調・給排水衛生・電気を総合的に手がけ、令和7年度は減収ながら純利益268億円(前年比+53.5%)と大幅増益で、ROE22.5%は5社で最も高い水準です。
三機工業は空調・給排水衛生に加えて搬送・水処理などの環境システムを手がけ、連結売上2,547億円・純利益237億円(前年比+37.7%)と増益でした。新日本空調は産業・研究施設の空調に強い専業会社で、連結売上1,549億円(同+12.5%)と5社で最も小さい規模ですが、純利益は122億円(同+25.9%)と増益で、自己資本比率61.0%は5社で最も高く、財務の厚さが際立ちます(数値は決算短信でなく有価証券報告書によります)。5社は利益ベースでいずれも前期を上回り、規模の大小と収益性・財務体質は必ずしも一致しません。