① 経産省DXレポート系列の「2025年の崖」課題 — 業界長期テーマの起点
経産省DXレポート (2018年公表)が提起した「2025年の崖」課題は、SI業界の長期テーマの起点となっています。レガシーシステムの保守費用増大とDX遅延が累積経済損失を生むという問題提起で、政策面ではDXレポート2 (2020) / 2.1 (2021) / 2.2 (2022)で実装段階の指針が更新され、DX認定制度 + DX銘柄 + IPA DX推進指標等の関連政策と組み合わさって民間DX推進を後押ししています。
「2025年の崖」課題はSI業界に3つの影響を与えています。第一に、レガシー保守の長期需要源としての位置付け強化 — 銀行勘定系COBOL基幹 + メインフレーム + 個別開発システムの保守 + モダナイゼーション需要が継続発生。第二に、モダナイゼーションの選択肢拡大 — リライト / リプレース / リホスト / 共存の4パターンで業界別 + システム規模別に使い分け。第三に、SI業界の事業構造変化 — 大手SIerは「受託開発 + レガシー保守 + クラウド移行 + DXコンサル」の統合提供で長期需要を捕捉する戦略です。
経産省DXレポート系列の詳細はL2 DX投資と政策動向 (T5)で個別整理しています。「2025年の崖」課題は経産省主管の政策枠組みで、IPA DX推進指標 + DX認定 + DX銘柄 + デジタル庁ガバメントクラウドと組み合わさって民間 + 公共両セグメントのDX推進を支えています。