なぜ半導体工場やデータセンターは、設備工事の比重が高いのか?
半導体工場やデータセンターは、建物そのものよりも、その中で稼働する設備が施設の性能を決めるタイプの施設です。半導体工場は、塵や温湿度を極めて高い精度で管理するクリーンルームの空調・換気、超純水や特殊ガスの高純度配管、安定した電源設備が、製造の品質と歩留まり(良品の割合)を左右します。データセンターは、大量のサーバーの発熱を冷やす大容量の空調・冷却と、止められない電源の設備が、施設の信頼性そのものです。
このため、これらの施設では、建設投資に占める設備工事の割合が、一般的なビルより高くなります。倉庫やオフィスであれば設備は建物に付随する要素ですが、半導体工場やデータセンターでは設備が主役であり、施設づくりの中心になります。
さらに、これらの設備は高度で難度が高く、専門的な設計・施工管理の技術力が求められます。高付加価値な設備工事を担える技術力を持つ会社に受注が集まりやすく、需要の伸びが専門の設備会社の業績を押し上げる構図になっています。