総合旅行会社(大手) — JTB・日本旅行・エイチ・アイ・エス・阪急交通社・KNT-CT
JTBは、国内・海外・訪日のすべてと、個人・法人・団体の各分野を幅広く扱う国内最大の総合旅行会社です。グループ7社計の取扱額は1兆3,121億円で、うち国内旅行が8,675億円と最大の柱です。近年は店舗網を縮小しつつ、自治体や企業向けの業務受託(BPO)、地域の観光振興を支援する「地域交流ビジネス」など、旅行販売以外の領域へ事業を広げています。非上場で、グループ再編を通じて事業構成の組み替えを進めてきました。
日本旅行(JR西日本グループ、4社計3,606億円)とKNT-CTホールディングス(近鉄グループ、4社計3,339億円)は、いずれも国内旅行・団体旅行に強みを持ちます。KNT-CTは近畿日本ツーリストに加え、シニア層向けの趣味・体験型旅行を得意とするクラブツーリズムを抱えるのが特徴です。両社とも国内中心ゆえ、海外旅行の落ち込みの影響は相対的に小さい一方、2019年度比では日本旅行84.9%・KNT-CT72.8%と、団体旅行の戻りの遅れもうかがえます。
エイチ・アイ・エス(6社計3,596億円)は海外旅行に強く、取扱額の大半を海外旅行(2,877億円)が占めるため、コロナ禍の海外渡航停止で最も大きな打撃を受け、2019年度比は79.4%にとどまります。阪急交通社(阪急阪神ホールディングスグループ、2社計3,340億円)は、新聞広告などで集客するメディア募集型のパッケージツアーを得意とし、国内と海外のバランスがよく、2019年度比99.5%とほぼコロナ前の水準まで回復しているのが目立ちます。JTB・日本旅行・阪急交通社は非上場で、エイチ・アイ・エス・KNT-CTは上場しています。