「売上で世界首位」なのに、なぜ台数では中国勢が上なのか?
世界の空調メーカーの順位は、見る指標によって変わります。売上(金額)でみると、ダイキンが空調事業で世界首位とされます(富士経済の調査による、売上ベース)。空調・冷凍機事業の売上は約4兆6,211億円で、高付加価値の製品を世界で販売しています。
一方、台数(生産・出荷量)でみると、中国の美的集団・格力電器が世界最大級とされます。両社は巨大な自国市場を背景に、エアコンを大量に生産・販売しています。美的は全社売上でもダイキンを上回る規模(約4,091億元)ですが、これは家電・ロボットなどを含む全社の数字で、空調だけの数字ではありません。
つまり、「売上でダイキン首位」「台数で中国勢最大」「全社売上で美的が上」は、いずれも正しく、見ている指標と範囲が違うだけです。世界の競争を理解するには、どの指標(売上か台数か)で、どの範囲(全社か空調事業か)を見ているのかを確かめることが欠かせません。