郊外フルサービス・フランチャイズ卸モデル — コメダ珈琲店
コメダHDは、郊外のロードサイドを中心にコメダ珈琲店を展開する企業です。店舗の大半をフランチャイズ(加盟店)が運営し、本部は加盟店に食材や資材を卸す卸売(フランチャイズ卸)モデルをとります。自社で多数の直営店を抱えないため設備や人件費の負担が軽い「軽資産(アセットライト)」型で、連結売上471億円に対して営業利益は88億円と、売上規模のわりに利益が大きいのが特徴です。
この高い収益性は、店頭での飲食売上そのものではなく、加盟店への卸売が本部の収入源であることに由来します。直営中心のチェーンとは売上の性質が異なるため、利益率の高さは「コメダのコーヒーが特別に儲かる」というより、フランチャイズ卸という事業モデルの特性と理解するのが実態に近いといえます。ROEは13.1%と上場各社の中で高く、店舗数は公式情報で約1,000店規模です。
モデルの強みは、加盟店の出店で店舗網を広げつつ本部の投資を抑えられる点にあり、フルサービス(席に着いて注文する従来型の喫茶)の居心地の良さと、モーニングなどの集客力を武器に郊外で支持を集めています。一方で、原材料高を加盟店向けの卸価格や店頭価格にどう反映するか、価格転嫁のタイミングが収益の課題となります。