手数料を無料にして、証券会社はなぜ儲かるのか?
ネット証券を中心に国内株式の委託手数料が無料化されました。それでも証券会社が収益を上げられるのは、委託手数料が収益の一部にすぎないからです。2024年度の会員合算では、受入手数料3.06兆円のうち委託手数料は0.65兆円にとどまり、投資信託の販売などの「その他の受入手数料」19,034億円が最大です。
無料化した株式売買の周辺で、各社は収益を確保します。信用取引の金利(金融収益)、投資信託の販売手数料や信託報酬、外国株、暗号資産、ポイント経済圏との連携などです。委託手数料の無料化はむしろ集客の入口であり、口座を獲得したうえで、預り資産に応じた継続的な収益や金融収益で稼ぐ構造へと組み替えが進んでいます。