東宝 — 映画専業の最大手
映画の製作・配給・興行を一貫して手がける垂直統合が特徴で、鉄道・不動産を母体とする阪急阪神東宝グループの中核企業です。配給では近年の邦画上位作品を多く扱い、2024年の邦画上位5作はいずれも東宝が配給しました。『名探偵コナン』『ゴジラ』などの自社シリーズに加え、外部のアニメ映画でも製作委員会に幹事・出資として関わることが多く、配給収入と製作出資の双方で収益を得ています。
この配給網の強さは、人気IPを抱える製作側が東宝を通じて全国公開を狙う構図を生み、邦画ヒットの結節点としての地位につながっています。加えて演劇(ミュージカルや劇場運営)と、都心のビル賃貸を中心とする不動産も安定した収益源です。連結売上3,132億円・営業利益647億円・自己資本比率73.3%は6社で最も高く、映画のヒットの年変動を不動産・演劇という景気変動に左右されにくい収益で和らげる構造になっています。