Q.日本の農業機械業界の市場規模は?
2024年の農業機械出荷額は約3,791億円 (前年比▲9.6%)、生産額は3,486億円 (前年比▲14.6%) です。内訳は国内向け2,010億円、輸出1,477億円。出所: 日本農業機械工業会、経済産業省生産動態統計 (2024年)。
日本の農業機械市場は約3,791億円 (2024年、前年比▲9.6%)。クボタ・ヤンマー・イセキ3社が寡占し、輸出比率は42%。スマート農業が成長軸。
日本の農業機械業界は、クボタ・ヤンマー・イセキを中心とする寡占市場。国内は3,791億円 (2024年) で前年比▲9.6%、輸出は2,850億円で全生産額の約42%を占めます。トラクター・田植機・コンバインが主力機種で、北米・アジア向け輸出が成長を牽引。2024年は農家の投資抑制で国内出荷が減少した一方、スマート農業 (GPS自動運転・ロボット農機) の普及が加速。2030年にスマート農業市場は788億円へ拡大見込み。本ページでは最新の出荷統計・主要企業ランキング・輸出入データ・論点を体系的にまとめています。
2024年の農業機械出荷額は前年比9.6%減の約3,791億円 (日本農業機械工業会)。内訳はトラクターが同15.2%減の約2,046億円、コンバインが1.4%増の724億円、田植機が11.8%減の約297億円。生産額は3,486億円 (前年比▲14.6%) で、国内向けが2,010億円 (同▲17.1%)、輸出が1,477億円 (同▲11.0%)。農家の投資意欲低下と円高が影響し、長期トレンドでは横ばいから微減傾向が続いている。
国内需要の減少要因は農業就業人口の減少 (2024年基幹的農業従事者は約116万人、20年で4分の1に減少見込み)、高齢化 (平均年齢68.7歳)、農地の集約化による新規購入の抑制。一方、担い手への農地集約が進み1経営体あたりの面積は拡大傾向で、大型機・高機能機への買い替え需要は底堅い。政府のスマート農業推進施策 (補助金・実証プロジェクト) も市場を下支えしている。
輸出額は2,850億円 (2024年、財務省貿易統計) で生産額の42%を占める。主要仕向先は米国・タイ・中国で、トラクターが輸出額の68% (1,930億円) を占める。クボタは海外売上比率78%、世界120カ国以上で事業展開し、北米・アジアでシェア拡大中。ヤンマーはインド・ベトナム市場を強化、イセキは北米・欧州・中国・ASEANを4大市場と位置付ける。2025-2033年の世界農業機械市場はCAGR 5-6%で成長予測され、日本勢の海外展開が業界成長の鍵を握る。
スマート農業の普及加速が最大の成長軸。GPS自動運転トラクター (クボタ・ヤンマー・イセキ3社が市販化) は有人・無人協調作業で作業時間を半減、ロボット田植機・自動収穫コンバインも実用化段階。矢野経済研究所は2030年度のスマート農業国内市場を788億円 (2024年比2倍超) と予測。AI施肥・ドローン防除・衛星データ活用など周辺技術も拡大中。価格は1,000-1,700万円台と高額だが、政府補助金や労働力不足を背景に大規模農家・法人での導入が進む。
日本の農業機械業界はクボタ・ヤンマー・イセキ3社が国内の約8割を占める寡占構造。上流の部材サプライヤーは鉄鋼・電装品・油圧機器などの専門メーカーで、メーカーは垂直統合型の生産体制を構築。中流は総合農機メーカー3社と小型機専業のやまびこ・丸山製作所、下流は全国のディーラー網 (クボタ約2,000拠点、ヤンマー約1,500拠点) が販売・メンテナンスを担う。
需要側は担い手農家への集約が顕著で、認定農業者 (約24万経営体) が国内需要の過半を占める。輸出は生産額の42%に達し、北米 (大型トラクター)・アジア (中小型トラクター・田植機) が主要市場。世界市場ではディア・アンド・カンパニー (米) が首位、クボタは世界2位 (シェア10.2%)、ヤンマー5位 (同4.2%) で日本勢の存在感は大きい。
スマート農業の台頭で農機とICT・AIの融合が加速。クボタはマイクロソフトと提携し生成AI搭載機を開発、ヤンマーはNTTと5G遠隔監視実証、イセキは北大と共同研究を推進。部品メーカーも自動操舵システム・センサー・GPS基地局などスマート農業向け供給を強化している。
2024年の農業機械出荷額は約3,791億円 (前年比▲9.6%)、生産額は3,486億円 (前年比▲14.6%) です。内訳は国内向け2,010億円、輸出1,477億円。出所: 日本農業機械工業会、経済産業省生産動態統計 (2024年)。
クボタ (売上高3兆162億円、世界シェア2位)、ヤンマーHD (同1兆814億円、世界5位)、イセキ (同1,684億円、世界9位) の3社が国内を寡占。クボタは国内シェア40-50%、ヤンマー20-30%、イセキ10-20%。出所: 2024年12月期決算短信、業界動向サーチ。
2024年の農業機械輸出額は2,850億円 (前年比▲2.0%)。主要仕向先は**米国・タイ・中国**で、トラクター輸出が1,930億円 (全体の68%) を占めます。北米・アジア・欧州が3大輸出地域。出所: 日本農業機械工業会、財務省貿易統計 (2024年)。
国内は人口減で微減傾向が続く一方、スマート農業市場は2030年度に788億円 (2024年比2倍超) へ拡大見込み (矢野経済研究所)。海外は2025-2033年にCAGR 5-6%成長予測 (IMARC Group)。クボタ・ヤンマーは海外比率7-8割で、新興国展開が成長の鍵。
データを活用した農業を行う経営体は全体の26.1% (個人24.5%、法人60.7%)。GPS自動運転トラクターはクボタ・ヤンマー・イセキ3社が市販化、価格は1,000-1,700万円台。北海道鹿追町では町内8割の農家が自動操舵トラクターを導入。出所: 農林水産省 (2023年)、農研機構。
クボタ・ヤンマー製は耐久性が高く、20-40年前のモデルも取引される。国内中古市場は公式統計なしだが、海外 (特にアジア) 向け輸出が活発。中古トラクターは新車の30-50%程度で流通。出所: 農機具買取業者データ、業界関係者ヒアリング。
日本農業機械工業会 (出荷統計)、経済産業省 (生産動態統計)、財務省 (貿易統計)、農林水産省 (農業構造動態調査)、矢野経済研究所 (スマート農業市場予測)、EDINET (上場企業有価証券報告書) を参照。最終更新: 2026年4月22日。